MQT-03F STAR MICRONICS, MQT-03F Datasheet - Page 25

TRANSDUCER, BUZZER, 2.67KHZ, 93DB, 4.5V

MQT-03F

Manufacturer Part Number
MQT-03F
Description
TRANSDUCER, BUZZER, 2.67KHZ, 93DB, 4.5V
Manufacturer
STAR MICRONICS
Datasheet

Specifications of MQT-03F

Operating Current Max
80mA
External Depth
3.2mm
Resonant Frequency
2670Hz
Sound Level Spl
93dB
Transducer Function
Buzzer
Current Rating
80mA
Terminal Type
SMD
Lead Free Status / RoHS Status
Lead free / RoHS Compliant

Available stocks

Company
Part Number
Manufacturer
Quantity
Price
Part Number:
MQT-03F
Manufacturer:
OSRAM
Quantity:
4 000
〈実施(実験)例〉
サウンダは一般的に機器の中に組み込んで使用しますが、その際に「音圧
を上げたい」 「 周波数帯域を広げたい」 等様々なご要望が生じると思います。
サウンダを組み込むケース等に共鳴器を設けることで、音響特性をこれら
のご要望に近づけることができます。この時に参考となる「ヘルムホルツ
の共鳴効果」 をご紹介します。 特性の改善は、 サウンダ用の外部共鳴器の
共鳴周波数(fv)を、サウンダの基準周波数またはその近くの希望周波
数・サウンダの共振周波数(fo)の2倍よりやや高めの周波数に設定する
ことで、周波数帯域を広げたり基準周波数や希望の周波数の音圧を上げ
ることができます。図4のヘルムホルツの共鳴効果関係式は、外部共鳴
器のfvと外部共鳴器寸法の関係を示す理論式です。サウンダが持つ共鳴
器の影響を含んでいないため、実際の設定に際しては、サウンダの共鳴
器との音響的結合を考慮する必要があります。式で算出した値を参考にサ
ウンダを外部共鳴器の実機に組み込んで放音孔等を調整し、最適化する
のが一般的な方法です。
サウンダの外部に共鳴器を追加した場合に特性がどのように改善できるかを、
サウンダQMB-105Pを使用して実験した例でご説明します。この製品
の基準周波数は2,048Hz、単体での音圧仕様は10cmにおける音圧値
でmin70dB(typ77dB)です(図5)。このサウンダは共鳴板の正面に小
さな空間があるだけのため共鳴周波数(fv)を持たず、組み込んでも空間の
容積が小さいため、外部共鳴器への影響がほとんど発生しないと考えまし
た。外部共鳴器の寸法条件は図6に示したものとします。 (図5、図6)
1.広帯域化を目的とする場合
使用したい周波数帯域を2,048Hz∼2,700Hzまでに広げるとして、
図6の外部共鳴器のfvを2,700Hz付近に設定することを考えます。
図4の関係式を用いて理論上の放音孔径を求めますとD=1.7mmという
値がでます。後々の微調整を考慮し小さめにD=1.5mmとすると、関
係式による理論上のfvは2,460Hzとなりますが、実測結果のfv値は、
サウンダの単体特性等の影響により2,700Hzに発生します。
実測値は図7の特性となり、単体と比べ周波数帯域が広がります。(図7)
2.音圧を上げることを目的とする場合
基準周波数2,048Hzの音圧を単体より上げるために、図6の外部共鳴器
のfvを基準周波数の2倍である4,100Hz付近に設定することを考えます。
D=3.3mmとすると、 関係式による理論上のfvは4,270Hzとなりますが、
実測結果のfv値は、サウンダの単体特性等の影響により4,000Hz付
近に発生します。
実測値は図8の特性となり、2,048Hzでの音圧が単体の音圧に比べて
大きくなっているのがわかります。ただし、この場合は2次高調波成分
が増加するため聴感上かん高い音色になります。
以上の実験例より外部共鳴器によるヘルムホルツの共鳴効果とその大
きさを理解していただけたかと思います。
また外部共鳴器の設定の注意点として、①サウンダが共鳴器を持って
いる場合、サウンダの共鳴器と外部共鳴器が音響的に結合して、図4
の関係式の理論値と実測値が大きく異なることがあります。この場合
は、外部共鳴器の実機に組み込んで調整し最適化する必要があります。
②共鳴器の共鳴効果を確保するために放音孔の音響抵抗を減らす必要
があります。外部共鳴器の放音孔を小さくしすぎると、同じ周波数設
定でも良い結果がでないことがあります。
外部共鳴器の共鳴空間が充分にとれない場合にはサウンダ単体の特性
を確保するため、最低でもサウンダの放音孔と同寸もしくはそれ以上
の放音孔を機器のケースに開けてご使用ください。
ヘルムホルツの共鳴効果
(図8)
(図4)
dB
90
80
70
60
図4 ヘルムホルツの共鳴効果関係式
fv:共鳴器が持つ共鳴周波数(Hz)
V:共鳴器容積(mm)
D:放音孔径(mm)
L:放音孔長さ(mm)
C:音速 約344000(mm/sec)
図6 共鳴器の寸法例
図8 音圧を上げることを目的とした
fv=
基板
5
6
CD
条件での周波数特性
4
7 8 9 10
放音孔
× 100
πV(L+0.75D)
φ 10mm
φ D
15
1
2
3
1.1mm
φ 12 × 5.4(mm)
端子
4
QMB-105P
dB
dB
図5 QMB-105Pの周波数特性
90
80
70
60
図7 広帯域化を目的とする
90
80
70
60
5
5
5
6
7
6
6
条件での周波数特性
8 9 10
7 8 9 10
7 8 9 10
× 1000
5mm
Hz
× 100
× 100
15
15
φ D
2
2
サウンダ
V
3
3
4
4
5
5
6
6
24
7
7
8 9 10
8 9 10
× 1000
× 1000
Hz
Hz

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